ごはんとダイエットのおはなし

ごはんとダイエットのおはなし

 

みなさんこんにちは。おぎゃわです。9月のはじめ頃、私たちの研究室では農家さんの田んぼで稲刈りを行いました。みなさん、稲刈りをしたことはありますか?広い田んぼを釜で一苗ずつ刈る作業は楽しかったですが大変でした。農家の方に感謝の気持ちを込めてお米を食べようと感じることができた体験でした。本日はそんなお米とダイエットについてお話しします。

最近、糖質制限ダイエットという言葉を良く耳にします。糖質と言えば、お米やパンなどに多く含まれます。じゃあ、ご飯を食べたら太るのかな?と思ってしまいそうですが、それは誤解なんです!

 

ごはんを主食にした和風の食事は、刺身や焼き魚、煮物、みそ汁といった具合に、油を使わない料理が多い特徴があります。脂質が多くなるとエネルギーが高くなり、肥満を引き起こす原因にもなります。ごはんそのものには油はほとんど含みません。ごはんはしっかり食べても、油を使った料理を減らすなど、おかずの選び方に気をつけることで、十分エネルギーを抑えることができます。ごはんは、和洋中を問わず、どんな種類の料理とも相性がよく、いろいろな食品を使った料理がとれます。食品数や料理数が増えると、栄養バランスもとりやすくなります。

 

 

さらに、玄米や雑穀米には、ビタミンやミネラル、食物繊維がたくさん含まれています。玄米や雑穀米は食物繊維が含まれているため消化がゆっくりで、さらに噛む回数が増えるので、早食いや食べすぎを防ぐ効果があります。ごはんも食べ方次第では、むしろ太りにくい食事といえます。玄米でなくても、胚芽米、金芽米、雑穀を白ごはんにまぜてみましょう!

欧米では昭和50年代の日本の食生活が注目されています。総摂取エネルギーのうち、脂肪からとるカロリーの割合が欧米より低く、タンパク質、脂質、炭水化物のバランスが理想的なのです。ごはんを中心とした低脂肪の食事が、日本人の長寿・健康の理由だといわれています。

 

朝食の主食として、ほぼ毎日ごはんを食べている人は、ほとんどパンを食べている人より、ビタミンCや鉄、食物繊維などの摂取量が多く、脂質やエネルギーは少なくなったという研究結果があります。ごはんを主食にした食事は、脂肪のとりすぎを防ぐことにもつながると考えられます。

 

成長期のみなさんがダイエット行うと成長に必要な栄養素の不足を招き、健康に大きな影響をおよぼします。ご飯をしっかり食べて、元気に学生生活を送ってくださいね!

<参考>

Sasaki, et al. J Community Nutr 2002; 4: 83-9. より

農林水産省 HP「みんなの食育」

http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/topics/topics1_04.htm

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