年をとっても食べやすい食事

こんにちは。9月終わりごろから雨が多くなってきて少し憂鬱なたまちゃんです。この前、病院に通っている母方の祖母のお見舞いに行くと、コップではないじょうろのようなもので水を飲んでいて不思議に思いました。しかも、サラサラ流れる水ではなくとろ~としていたので何が入っているのかと気になり聞いてみました!すると、「水がのどに詰まるからとろみをつけている」と驚く答えでした 😯 高齢になってくると、水分を取る時までのどに詰めたり、変なところに入ってむせたりしないように注意しなければいけないのかと思うと少し怖いですね(>_<)

 

なぜ、高齢になると食べ物を飲み込むことが難しくなってしまうのでしょうか?原因は唾液の分泌量の低下や、嚥下反射の低下などです。嚥下とは食べ物を口に入れて噛み砕き、胃に送るまでの反応のことです。この一定の動作内での反射運動を自分の意志でコントロールすることはできません。そして加齢により、この反射運動が鈍くなってしまうのです。しかし反射運動が鈍くなってしまった方でも食べやすいようにする方法があります。それは、「食塊」すなわち「つなぎ」という工夫です☆食べにくいものを食べやすいようにまとめる役割をするのがつなぎです!!

「つなぎ」と聞くとハンバーグなどをつくる時の卵などをイメージするかもしれませんが、実はいろんなつなぎが存在します(^^)v

 

:ハンバーグや肉団子のつなぎの他、卵とじは野菜などの食材を半熟にまとめて仕上げることができます。

小麦粉、パン粉、上新粉:食材から出る水分を吸いこみまとめます。

里芋、山芋、蓮根などをすりつぶし加熱したもの:粘りのある食材に肉などと合わせることでより柔らかく仕上げることができます。すこし粘りがあるので喉を通る時滑りやすくなる効果もありますよ☆

マヨネーズなどの油脂:蒸したジャガイモなどのパサつきのあるものも油脂でコーティングさせるとなめらかな食感となります。しかし、油脂類はエネルギー量が高いので使い過ぎには注意してください!

豆腐やみそ、練りごまなど和え衣となる食材:白和えの豆腐、胡麻和えの練りごま、おろし和えの大根おろし、少し洋風なヨーグルト和えのヨーグルトは和え物の食材をまとめます。ばらついてしまうとのどに詰まりやすい食材をまとめて仕上げることができます(^^)

ゼラチンや寒天などのゲル化剤:水やお茶など固めて(とろみをつけ)食べやすくします。とくにゼラチンはこの効果に優れ、水分をまとめてくれるので喉を通過しやすくします。寒天は作る濃度によって口の中でばらつく硬さに仕上がるので使用の際は注意が必要です!

 

歳を取っても食事することが生活の楽しみになるように工夫して、自分の口からエネルギー補給することが一番の元気の源になります!(^^)!ですから、皆さん、食べやすくするための手間を惜しまず調理してみてください♪

 

<参考>「在宅生活を支える!これからの新しい嚥下食レシピ」 株式会社 三輪書店

 

なるほどニャ なるほどニャ
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