食品表示トクホ
テレビや雑誌で食品の健康効果などが取り上げられる機会が増えました。からだに良い食べ物を生活に取り入れたいですよね。健康効果がある食品を見つけるとついつい買ってしまいます。ところで、実は健康食品に明確な定義がないことをご存知ですか?
健康の保持や増進に役立つ食品として販売・利用されているものを広く指して健康食品と呼んでいます。
このうち国が定める安全性や有効性に関する基準を満たすものとして認定されているのが、「特定保健用食品(トクホ)」「栄養機能食品」「機能性表示食品」です。
これからそれぞれがどのようなものであるかご紹介していきます!
特定保健用食品(トクホ)
特定保健用食品という言葉には聞き覚えはなくても「トクホ」といえばピンときた人もいるかもしれませんね。
こんなマークは見たことはありませんか?最近ではお茶や炭酸飲料にもこのマークがついているものもあります!このマークは消費者庁に個別に許可を得てつけています。
特定保健用食品とは、消費者庁の定義によると「許可等を受けて、食生活において特定の保健の目的で期待できる旨の表示をする食品」とされています。
特定保健の目的としては、以下のようなものがあります。
・お腹の調子を整える
・コレステロールが高めの方に適する
・食後の中性脂肪の上昇を抑える
・食後の血糖値が気になる方に適する
・血圧が高めの方に適する
・○○を含んでいるので歯を丈夫で健康にする など
機能性表示食品
機能性表示食品とは、科学的根拠に基づいた機能性が、事業者の責任において表示された食品です。
安全性や機能性の根拠に関する情報は販売前に消費者庁長官に届けられますが、トクホのように個別の許可を受けたものではありません。
グルコサミン、難消化性デキストリン、乳酸菌など110種類の成分について1,777種類の食品が届けられています。(2018年9月現在)
届け出られた内容は消費者庁のウェブサイトで公開されているので、ぜひ見てみて下さい!
栄養機能食品
栄養機能食品とは特定の栄養成分の補給を目的として利用される食品で、定められた方法に従って、その栄養成分について機能の表示をしている食品です。
特定の栄養成分であるビタミン類は13種類、ミネラル類は6種類、脂肪酸類は1種類あります。
特定の栄養成分については、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が、定められた上・下限値の規格基準に適合している必要があります。また、トクホと異なり国への許可申請や届出の義務はありません。
これらの食品はいずれも健康の保持や増進を目的とした「食品」であって病気の治療に役立つ「医薬品」ではありません。
健康のために摂るのは良いことですが、摂りすぎは良くないです。食生活は、主食、主菜、副菜を基本にバランスの摂れた食事が大切です。
自分には必要かどうかバランスと目的を考えてこれらの健康食品を上手に利用しましょう!
<参考>
改訂4版食品表示検定認定テキスト・初級(2017年)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/pdf/syokuhin86.pdf
「消費者庁特定保健用食品」
https://db.plusaid.jp/components 「機能性表示食品データベース」