和食の話③ ~伝統文化としての和食~

和食の話③ ~伝統文化としての和食~

みなさんこんにちは!さて今回も「和食」をテーマにお話ししていきます、「すず」です!

和食の話最終回!よろしくお願いします☆(^0▽0^)

 

さて、前回は和食のメリット・デメリットについてお話をしました。

今回は、伝統文化としての和食について、見ていこうと思います!

 

☆和食のルーツ☆

和食のルーツには、様々な料理形式が影響しているんです。

まずは大饗(だいきょう)料理

これは、確認できるもっとも古い料理の形式と言われています(゜-゜)

生物や干物を切ってならべたもので、味付けは自分の手元に置かれた調味料を自分でつけて食べていました。

古代の貴族・上流階級の人々が儀式の際に食べていた料理で、中国のスタイルを真似たものです。

 

次に登場するのが精進(しょうじん)料理

禅宗の僧侶が、中国から持ち帰った料理形式で、肉を食べず、植物性の食品のみが使われていました。

精進料理の調理技術が、鎌倉時代以降の料理文化の展開に、大きな影響を与えました。

 

そして本膳(ほんぜん)料理

もともとは武士の人々が食べていた料理を言います。大饗料理と精進料理が組み合わされた形式で、今の日本料理・和食の基本となった料理様式です。

特徴として、汁が登場します。そしてこの汁には、和食の特徴でもある「昆布とかつおからとった出汁」が使われていることからも、今の和食につながっていることが分かりますよね。

 

この本膳料理から発展したのが、懐石(かいせき)料理です。

実は、本膳料理は儀式的な意味が強く、作り置きをしていたので冷めた料理ばかりでした。

食事を楽しむというよりは、儀式のために食べるもの、という位置づけだったんですね。

そこで、「美味しい食事を楽しもう!」ということで生まれたのが懐石料理です。

 

始めは、お茶の席で美味しく茶を楽しむための料理でした。

一期一会」という茶の精神を受け、懐石料理も旬や季節を重んじるようになりました。

「一期一会」とは、一つ一つの出会いや機会は、二度と同じものはないことを表していて、「今この時が一生に一度のものであると考えて、誠意を尽くす」という意味があります。

季節や旬だけでなく、おもてなしの心から盛り付けや食器、作法などもどんどん発達していったんですよ(*^_^*)

そして徐々に「一汁三菜」を基本とした和食文化が作られていきました。

 

和食のルーツをたどってみると、中国の影響を大きく受けていたことがわかります。

そこからだんだんと日本らしい和食が生まれてきたんですね☆

その後は西洋からの影響も受け、日本の食文化と融合し、新しい料理も生まれていきます。

カレーライスやナポリタン、トンカツなどは、和と洋が融合した料理、「和洋折衷(せっちゅう)料理」なんですよ!知ってましたか?

 

☆和食の今とこれから☆

最近では、スーパーマーケットやコンビニで、手軽に食べ物を買うことができます。

そのため家で料理を作らないことや、欧米型の食事(肉や小麦、乳製品を中心とした食事)の割合が増えてきています。

食の選択肢が広がるとともに、和食の文化が衰えつつあるのが現状です(・o・;)

 

和食は日本の素晴らしい伝統文化であり、食事バランスや栄養面でも高い評価を得ています。

和食の文化を守るためにも、みなさん一人一人が和食に関心をもち、受け継いでいくことが大切なんですよ!(*^_^*)

 

ここまで「和食」についてのお話にお付き合いいただきまして、ありがとうございました!

ぜひこのコラムを読んで、少しでも和食に関心を持っていただければうれしいです。

みなさんが料理を作る時は、和食にもチャレンジしてみてくださいね♪(^^)/~~

 

<参考>

農林水産省 日本食の歴史

http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/rekishi.html

農林水産省 日本の伝統的食文化としての和食

http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/wasyoku.html

なるほどニャ なるほどニャ
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