こんにちは、ごみしです。
今回の図鑑シリーズは、みんな大好きお肉です。
お家でよく使われる牛肉と鶏肉、豚肉の違い、知ってますか?
いずれもお肉…つまりたんぱく質源ですね。どれもアミノ酸スコア(含まれる必須アミノ酸の比率を点数化したもの)も100で、質の良いたんぱく質食品です。
では、違いをちょっと細かくみていきましょう。
(100g当たりの成分 日本食品標準成分表2015より)
①牛肉
エネルギー
(kcal) |
たんぱく質
(g) |
脂質
(g) |
鉄
(mg) |
ビタミンB1
(mg) |
ビタミンB2
(mg) |
|
和牛 かた脂身つき | 286 | 17.7 | 22.3 | 0.9 | 0.08 | 0.21 |
和牛 もも脂身つき | 259 | 19.2 | 18.7 | 2.5 | 0.09 | 0.20 |
レバー | 132 | 19.6 | 3.7 | 4.0 | 0.22 | 0.19 |
牛肉には鉄分の中でも吸収されやすい「ヘム鉄」が多く含まれています。また、代謝に欠かせないビタミンB2も豊富なんですよ。
しかし、脂質もたくさん含まれています。なので、脂質の少ない鶏肉や、畑の肉と言われる大豆食品(豆腐や納豆など)も食べるようにしたいですね。
また、牛肉に関わらずレバーには鉄分が多く、貧血予防にうってつけです。ですが、食べすぎるとビタミンAのとりすぎに繋がってしまいます。数週間に1度、100g(5~6切)以内を食べるのであれば、大丈夫です。
②鶏肉
エネルギー
(kcal) |
たんぱく質
(g) |
脂質
(g) |
鉄
(mg) |
ビタミンB1
(mg) |
ビタミンB2
(mg) |
|
もも肉 皮つき | 204 | 16.6 | 14.2 | 0.6 | 0.10 | 0.15 |
もも肉 皮なし | 127 | 19.0 | 5.0 | 0.6 | 0.12 | 0.19 |
むね肉 皮つき | 145 | 21.3 | 5.9 | 0.3 | 0.09 | 0.10 |
ささみ | 105 | 23.0 | 0.8 | 0.2 | 0.09 | 0.11 |
低脂質高たんぱくの食材の代表ですね。安くて使いやすいのもいいところです。
先ほどの牛肉と比べてもエネルギーの量や脂質の量が少なく、ヘルシー食材のひとつとして聞いたことがありませんか?
しかし部位や皮があるかないかでエネルギーや脂質の量が全く違うことが分かりますよね。ささみは特に脂質が少ないです。でも、いくらヘルシーと言われていても、フライドチキンのように油で揚げたものをたくさん食べていたら油の摂りすぎになってしまうので気をつけましょう。
③豚肉
エネルギー
(kcal) |
たんぱく質
(g) |
脂質
(g) |
鉄
(mg) |
ビタミンB1
(mg) |
ビタミンB2
(mg) |
|
かた 脂身つき | 239 | 18.3 | 17.2 | 0.5 | 0.70 | 0.22 |
かた 赤身 | 123 | 21.4 | 3.5 | 1.2 | 0.82 | 0.27 |
ロース 脂身つき | 291 | 18.3 | 22.6 | 0.3 | 0.77 | 0.13 |
ばら 脂身つき | 434 | 13.4 | 40.1 | 0.6 | 0.45 | 0.11 |
豚肉はビタミンB群が多いのが特徴です。
ビタミンB1は、体内のエネルギーづくりに欠かせない栄養素です。また、皮膚が荒れたり口内炎が起こった時などに、治そうと働きます。
焼いたり茹でたり、いろいろな料理に万能なお肉です。これからの時期、お鍋にしても美味しいですよね。
④羊肉(ラム肉、マトン肉)
北海道でご当地グルメとして食べられていますね。ラム肉とは、生後1年未満の仔羊を指し、マトン肉は生後2年以上のものをいいます。
ラム肉の方が臭みが少なく、柔らかさを活かしてバーベキューなどの焼き料理にされます。
一方のマトン肉は、煮込まれることが多いです。
この他にも、ウマ、シカ、ウサギ、イノシシなども食べられます。日本でも、野菜のイノシシやシカをジブエ料理として出すお店があります。世界では、トナカイやラクダ、カンガルーを食べる地域もあるんですよ。
お肉は動物や部位によって食感や味が変わります。
お肉を食べる時に、その違いを感じてみてくださいね。
【参考】 食事摂取基準(厚生労働省)、日本食品標準成分表(文部科学省)