食料自給率のお話

こんにちは。今年は夏が暑すぎて野菜が高くなったり、台風で田んぼの稲がやられてしまったり農家の方々がダメージを受けたニュースをたくさん見ました。たまちゃんの所属するゼミでは農家の方にお世話になって野菜や稲を植えたりしているので悲しくなりました(T_T)

日本で食べられている野菜や穀物はどこで作られているか知っていますか?畑?田んぼ?

もちろん田畑で作られているんですが、日本の場合、食料の半分以上は海外からの輸入に頼っています。

食料が自分の国でどのくらい作られているかを示す指標を「食料自給率」と言います。今回のテーマは食料自給率です(^^)

 

食料を生産するには広大な土地が必要です。オーストラリア、カナダ、アメリカなど土地がたくさんある国では必要とする食料の多くを自国で作ることができるので、食料自給率が高くなります。しかし日本はどうでしょうか?島国で狭い国土ですよね。

なので自分たちで食べる農産物をすべて作ることは難しく、平成29年度の食料自給率はカロリーベースで38%となりました。また、日本は政治的に農業よりも工業を優先したことも関係しています。工業製品の輸出で豊かになったことで、贅沢な生活になり、米や魚が中心の生活からパン、麺類、肉類中心の西洋化へと食生活は変化しました。そして小麦などをはじめとした食料を海外からの輸入に頼るようになったのです。

 

日本の場合、海外から輸入する方が安い農産物が多いため、それらに頼っています。しかし、安いからと言ってみんなが海外の食料を消費するようになると、日本の農家さんはどうなってしまうでしょう?自分たちが一生懸命作ったものが売れない。そんな悲しい事態になりますよね。

農業は自然を相手にする仕事なのでお金に変えられない価値があります。その分とても難しい仕事です。その仕事を受け継ぐ若い人が増えることは日本にとってとても明るい話題となります。

農家の方が作ってくれた食料をありがたく食べることで日本の農業発展にもつながります。

 

そして、もう1つ大事なことに気づいてください!今のように平和な世の中であると海外から農産物を輸入することは簡単です。しかし、干ばつやハリケーンなどの災害、紛争などが起こると海外の食料を日本に送ってもらうことはできなくなってしまいます。将来、食料が手に入らないという事態が起こるということもあり得るのです(>_<)

毎日当たり前にご飯が食べられるということ、美味しい食料があるということはとっても恵まれた環境なのです。地元の農家さんに感謝して野菜などを残さず食べる、すなわちフードロスを減らすことや、地元の作物を食べる事(地産地消)で輸入の際にかかるエネルギーを減らすことは、結果として地球温暖化の防止になります。今のような豊かな食生活をこれからも続けていくためには地産地消を進めることもとても大切なんですよ(*^_^*)

 

今は当たり前に食材が手に入る社会ですが、日本の食糧輸入の課題にも意識を向け、国内で生産されるものを積極的に食べるようにしたいですね♪

 

<参考> 「世界と日本の食料問題 食料自給率を考える」 株式会社太洋社

 

なるほどニャ なるほどニャ
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