「妊産婦のための食事バランスガイド」とは ~その2~

その1に引き続き、妊娠期の食事バランスガイドについて担当します、ごみしです。つわりの時期が落ち着いてきた妊娠中期・後期の方の食事と付加量についてお話ししたいと思います。

妊娠中期の方は、副菜、主菜、果物に付加量「+1」が加わります。表を参考にしてこれまでの食事量から増やしてみましょう。

・副菜…小鉢1つ分

・主菜…卵1つ分

肉1.3人分、一回り大きいハンバーグなど

1人前の魚料理の1/2程度(さんま1~1.5匹程度)

 

妊娠後期の方は、全項目に付加量「+1」があります。たくさんに感じるかもしれませんが、おやつの時間を利用して、1つ分のおにぎりや果物(みかん1個など)、乳製品(1/2カップの牛乳など)を取り入れることもできます!

 

 

これらに加えて、水分(水やお茶)はコマの軸として欠かせません。積極的に飲みましょう!

一方、お菓子や嗜好飲料(甘いジュースなど)は、メインとなる食事に支障の無い程度の楽しみの一つとして考えられています。1日当たり約200Kcalが目安となります。

【詳しくは、妊婦コラム「おやつの食べ方2018.8.30」をご覧ください。】

 

食事バランスについてお話してきましたが、極端に神経質になってバランスを取ろうとする必要はありません。妊娠期は、エネルギーをはじめ多くの栄養素を体が必要とします。食事バランスガイドと自分の1日の食事全体を見比べて、今日の食事はまだ何が足りてないかな、と振り返り、あと「何を」「どれくらい」食べるべきなのか知ることが大切です✨

 

妊娠後期では、胃が圧迫されてこんなに食べられない、という方は、間食を利用するなど、食事時間を小分けにして食べるようにしてみましょう。中には、たったこれだけ、と思われた方もいらっしゃるかもしれません。周りの人にとにかく食べるよう言われることもあるかもしれません。しかし、妊娠期の体重の増え過ぎは、妊娠高血圧症候群に繋がる恐れがあります。食べすぎにも気を付けましょう💦

 

 

これからの食事のポイントや、増やす量の目安などをお話ししましたが、ちょっと気にかけてみて、お母さんも赤ちゃんも健康に過ごしていきましょう。

マタニティライフを楽しんでくださいね✨

「妊産婦のための食事バランスガイド」とは ~その1~

こんにちは、ごみしです。自炊をしていると、バランスのよい食事を用意する難しさを感じます。バランスといっても目安や基準となるものがないと、揃えようがないですよね。

↑こんなコマの表をみたことはありませんか?

厚生労働省と農林水産省が合同で策定した食事バランスガイドです。1日のうちで「何を」「どれくらい」食べたらよいか、主食、主菜、副菜などの5つの区分で分かりやすく示したものです。

【詳しくは、青年期コラム「バランスの良い食事について(食事バランスガイド)2018.8.16をご覧ください。】

 

上の表は、妊産婦の方々のためのものです。

5つの区分ごとに、妊娠前の食事からどれだけ食事を足せばよいかを妊娠初期・中期・後期に分けて付加量として示しています。

 

 

ご覧のとおり、妊娠初期の方には付加量はありません。妊娠前と同じ食事量を1日の内でバランスよく食べるようにしましょう。

 

・・・あれ、食事摂取基準には付加量があったような?とお気づきの方もおられるかもしれません。

食事摂取基準では、妊娠期別のエネルギーや栄養素の付加量が細かく示されています。

妊娠初期にも、エネルギーやビタミンB1、鉄などに付加量があります。

 

食事摂取基準は「摂取するすべてにおいて正確な望ましい数値」であるのに対し、

食事バランスガイドは、「実際の食生活を考慮し、取り入れやすい“およそ”の量」で表したと思ってもらえたらよいかと思います。

(厚生労働省 妊婦・授乳婦

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114401.pdf

 

バランスガイドに付加量がないのは、妊娠初期でもエネルギーや栄養素は妊娠前より必要な量は増えますが、大きな差がないためです。

つまり、「いろんな食材を使って、主食・主菜・副菜のあるバランスの整った食事をすると、心配することなく必要栄養素が摂れます」というわけです。食事が整うと、不足しがちなビタミン・ミネラル類も過不足なく摂ることができ、健康的な妊娠期を過ごせます。

 

つわりで食事がうまく取れない方も、栄養不足を心配されなくても大丈夫ですよ。

食べられるもの食べられるとき食べられる量だけ食べて、乗り切りましょう。

 

 

さて、続く妊娠中期以降については、~その2~でお話したいと思います!

是非ご覧くださいね。

メタボを予防・改善していこう!

前回はメタボのメカニズムについてお話ししましたが、今回は予防と改善策について2回に分けて紹介します!

メタボリックシンドロームのベースとなっている内臓脂肪はたまりやすく、減りやすいというのが特徴です。つまり、食べすぎや運動習慣などの不健康な生活習慣を見直し、改善すれば内臓脂肪を減らすことができるんです!

その前に、まずは自分の体について知りましょう!

 

メタボチェック

 

STEP1  自分の体重と適正体重の差を知りましょう!

自分の適正体重を知らない方は、「自分に必要なエネルギー量を計算してみましょう!」のコラムに載っているので計算してみてください!

 

STEP2  ウエストサイズを測りましょう!

ウエストサイズと内臓脂肪の面積は関係しています。

おへそを基準として測ります。男性85cm以上、女性90cm以上の方は内臓肥満です。

 

STEP3  自分のBMIを知りましょう!

BMIは体の中の体脂肪がどのくらい蓄積しているかを知るための目安になります。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

日本人の場合、25以上は肥満です。BMIが22の場合は生活習慣病にかかる率が最も低いとされています。つまり太りすぎても、やせすぎても健康にはよくないのです。

 

いかがだったでしょうか。自分の体について把握しておくようにするとメタボリックシンドロームの予防・改善に効果的ですよ!

 

生活習慣を見直そう!

みなさんに意識してほしいことは「一無、二少、三多」です!

 

一無:<禁煙> たばこを吸わない!

二少:<少食> 腹八分目を心掛ける!

<少酒> 飲みすぎない!

三多:<多動> 「乗るよりも歩く」などしっかり動く!

<多休> きちんと睡眠をとる!

<多接> 多くの人と接しネットワークを持ちましょう!

 

健康を保つには質の高い生活を送ることが大切ですよ!

次回はメタボリックシンドロームを予防・改善するための食事について紹介します!

 

メタボリックシンドロームの予防と改善 e-ヘルスネット 情報提供

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic-summaries/m-03

上手なカルシウムの摂り方

前回に引き続き、あかりんが担当させていただきます。カルシウムは生きていく上で欠かせない栄養素ですが、多くの人が足りていないのが現状です。今回は、カルシウムを効率よく摂取するコツカルシウムの吸収についてお話します。

骨を丈夫にするためには毎日の食事から十分なカルシウムを摂ることが重要です。普段から不足しないように意識しないと必要な量を摂ることは難しいかもしれません。

カルシウム不足にならないためには、カルシウムを多く含む食品を積極的に利用し、毎食ごとにカルシウムが含まれるメニューになるように工夫することがポイントです!

ところでカルシウムが多く含まれている食品と言えば、牛乳を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。牛乳のカルシウムが最も吸収がよいといわれています。牛乳には良質のたんぱく質、ビタミンA・B1などの栄養素も豊富に含まれているので積極的に利用したい食品です。牛乳は毎日200~300ml(コップ1~2杯または小パック1~2個)が目安量です。でも、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロして苦手な人もいますよね。

そんな人は、ヨーグルトやチーズ、などの乳製品を試してみるのはどうでしょうか?他にも小魚やひじき・わかめ・のりなどの海藻、豆腐や納豆などの大豆製品、緑黄色野菜などの食品にもカルシウムが含まれています。

カルシウムはどのように体に吸収されるのか知っていますか?

食事から摂ったカルシウムは小腸の上部で吸収されます。このとき、カルシウムの吸収を助ける栄養素がビタミンDです。さらにビタミンDは血液中のカルシウムを骨に吸収させるときにも必要になるんですよ!

つまり、丈夫な骨づくりにはカルシウムビタミンDを一緒に摂ることが大切です。ビタミンDは大きく分けてビタミンD2D3に分けられます。

ビタミンD2植物性の食品に含まれています。代表的な食品はしいたけやしめじなどのきのこ類です。

ビタミンD3動物性の食品に含まれています。代表的な食品はレバー、いわし、かつお、さんまなどの魚類や卵黄が挙げられます。

その他にもマグネシウムや牛乳のたんぱく質のひとつであるMBPなどもカルシウムの吸収を助けます。毎日の食事からバランスの良い食事を心掛けてみましょう!

<参考>

田口素子、青柳百美、横田憲治「丈夫な骨をつくろう」(1991)第一出版株式会社

カルシウムについて

まだ骨折を経験していないあかりんです。部活をしている人が多いと思いますが、骨折して参加できなくなるのは悲しいですよね。

みなさんは骨に自信がありますか?骨折しないためにもカルシウムの働きについて学んで、健康な生活を送りましょう✨

どんな働きをしているの?

カルシウムといえば、丈夫な骨作りに欠かせない大切な栄養素ですよね。カルシウムの99%は骨と歯にあり体を支える骨の主な成分です。残りの1%も心臓や手足の筋肉を動かしたり、出血を止めたり、生活を維持するためにとても重要な働きを持っています。

背が伸びて骨が成長する時期にカルシウムが不足しないよう心掛けないと十分に背が伸びなかったり、骨がもろくなります。

まさに今の時期から、①カルシウムをきちんと摂ること、②栄養バランスのよい食事、③体を動かすことが重要です。

突然ですが、最大骨量(ピークボーンマス)という言葉を知っていますか?

最大骨量(ピークボーンマス)とは、骨の密度が最大であることを指し、20歳頃にピークを迎えます。ピークを迎えてから40歳頃まではカルシウムをしっかりと摂ることで骨量を維持することができますが、以降は減少してしまうため、減少を緩やかにしていくことしかできません。

(森永乳業)

つまり、最大骨量(ピークボーンマス)を迎えるまでにいかに骨密度が高められるかが将来の健康にとって重要なポイントとなります!

ちなみに12~17歳の目標量は一日当たり男性800~1000 mg女性650~850 mgです。しかし、15~19歳のカルシウムの平均摂取量は男性508 mg女性426 mgで必要な量に達していません。積極的にカルシウムを摂り入れていきたいですね。

一度にカルシウム摂取したら大丈夫だと思っている人はいませんか?カルシウムは吸収できる量が限られています。

次回は上手なカルシウムの摂り方についてご紹介します!

<参考>

日本人の食事摂取基準(2015年版) http://www.morinaga.co.jp/cocoa/tina/calcium/「森永乳業」

魚・肉② ~飽和脂肪酸・不飽和脂肪酸~

こんにちは!今回もコラムを担当させていただくすずです☆前回はタンパク質についてお話ししました。みなさん、覚えていますか?今回は脂肪酸についてご紹介しようと思います。

みなさん、脂肪酸という言葉はご存知でしょうか?脂肪酸とは、脂質を構成する主な成分のことです。構造の違いによって、飽和脂肪酸不飽和脂肪酸に分けることができます。

このふたつはどう違うの?

飽和脂肪酸と、不飽和脂肪酸の違いは、ずばり構造です。そのため、性質も異なります。特に、溶ける温度=融点が違うことが特徴です。飽和脂肪酸は、主に肉類などの動物性脂肪に含まれます。その構造から溶ける温度が高い場合が多く、常温で固体のものが多く見られます。

一方で不飽和脂肪酸は、主に植物性脂肪魚の脂肪に多く含まれます。ほとんどの場合、融点が低く常温で液体のものが多く見られます。

また、体内で合成できない脂肪酸=「必須脂肪酸」も、この不飽和脂肪酸に属しています。必須脂肪酸は、α-リノレン酸、リノール酸、アラキドン酸の3つのことを言います。これらは体内で合成できないため、食品から摂取する必要があるんです✨

さらに魚には、DHAEPAなどの不飽和脂肪酸が含まれていて、健康に役立ちます。なぜなら、DHAやEPAなどの脂肪酸は、動脈硬化血栓を防ぎ、血圧を下げるほか、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らすなど、さまざまな作用を持っているからなんですよ!

前回のコラムで、魚も肉もタンパク質量は同じくらい、というお話をしましたが、脂肪酸で比べてみると、魚を食べた方がちょっとお得な気がしませんか?^^*

では、脂質はどのくらい摂ればよいのでしょうか?食事摂取基準を見てみます。総エネルギーの中で、脂質の割合は20~30%が目安とされています。その中で、飽和脂肪酸は7%以下、不飽和脂肪酸は、1日におよそ10gが目安量です。

「数字で言われてもピンとこない!」と思いましたか?そうですよね。目安の量を言われても、食品には様々な成分が含まれているため、摂取量を正確に計算することなんて、できません。

そこで、ひとつ良い方法があります。それは、魚、肉を食べる頻度を見直すことです!不飽和脂肪酸をたくさん含む魚と、飽和脂肪酸を含むお肉。両方食べたいけど、1食分で両方食べるのは大変です。(~_~;)

「今日の昼ごはんはお肉を食べたから、夜ごはんは魚にしよう!」

「最近魚ばかり食べていたけど、今日はお肉にしようかな?」

というように、魚と肉を同じくらいの頻度で食べるようにすれば、両方の脂肪酸を上手に摂取することができます!Σ(゜▽゜*)

もちろん、先ほど書いたように、魚に含まれる不飽和脂肪酸には特に健康に役立つはたらきがありますので、積極的に取り入れていけると良いですね☆缶詰などを上手に利用して、週の半分程度は魚を食べるとgood◎です!また、タンパク質や脂質を含む食品は魚と肉だけではありません。魚、肉だけでなく、卵や大豆製品を取り入れることも大切ですよ(*^ ^*)

トランス脂肪酸について

ところで、みなさんはトランス脂肪酸という言葉を聞いたことはありますか?トランス脂肪酸とは、油脂を加工する過程で立体構造が変化した脂肪酸のことです。たとえばマーガリンなどを製造するばあい、液体の油を常温でも固体に保てるように加工します。この時、一部の脂肪酸が、トランス脂肪酸に変化します。

実は、トランス脂肪酸の過剰摂取は、動脈硬化心疾患の原因になることが示されています。そのため、摂取量が多いアメリカなどでは、トランス脂肪酸の過剰摂取が問題になっているんです!(◎o◎)

日本では、トランス脂肪酸の摂取量が非常に少ないため、健康への影響は少ないとされています。とはいっても、油脂のとりすぎには注意が必要ですよ♪(^^)/

さて、2回に渡り、タンパク質と脂肪酸についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?肉と魚、両方の栄養素をバランスよく取り入れて、健康的な食事を目指してみてください★

ロコモを防ごう!ロコトレ紹介

前回に引き続きゆっきーがロコモについて紹介します!今回はロコモを防ぐための運動“ロコトレ”について紹介します!その前に、前回紹介したロコチェックは行いましたか?まだの方は「ロコモって知っていますか」のコラムを参考にロコチェックを行ってみてくださいね!

 

ロコトレはたったふたつの運動です。毎日続けることが大切です。

ロコモにはいろいろなレベルがあるため、自分に合った方法で無理せず自分のペースでロコトレを始めてみてくださいね。

 

片脚立ちトレーニング

このトレーニングはバランス能力をつけることができます。

左右1分間ずつ1日3回を目安に行いましょう!

床につかない程度に片脚を上げます。

 

*転倒しないように必ずつかまるものがある場所で行いましょう。

支えが必要な方は、十分注意して机に両手や片手をついて行ってください。

できるだけ姿勢をまっすぐにして行いましょう。

 

スクワット

このトレーニングは下肢筋力をつけることができます。

肩幅より少し広めに足を広げて立ちます。

ひざがつま先より前に出ないように注意して、おしりを後ろに引くように体をしずめます。

スクワットができないときは、椅子に腰かけ、机に手をついて立ち座りの動作をしましょう。

深呼吸するペースで5回を目安に繰り返しましょう!

 

*動作中は息を止めないようにしてください。

ひざに負担がかからないように、90度以上曲げないでください。

支えが必要な人は、十分注意して机に手をついて行ってください。

 

今回はロコトレを紹介しましたが、ロコモを防ぐためには有酸素運動が大切です!普段から元気に体を動かすことでロコモ予防ができます。今より10分多く毎日体を動かしてみるといいですよ。例えば、エレベーターやエスカレーターでなく階段を使ってみたり、家の近くの公園を利用してみたりしてはどうでしょうか。自分の生活には、いつどのような体を動かす機会があるか、自分の生活を振り返ってみてください。また、家族や仲間と一緒に公園で体操したり、ウォーキングをすると楽しいですよね!地域の皆さんと一緒に運動ができる場を上手く活用して下さい!!

 

ロコモティブシンドロームの診断 | 健康長寿ネット – 長寿科学振興財団

https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/locomotive-syndrome/shindan.html

メタボの恐ろしさ

こんにちは!最近父のおなかがぽっこりとしてきて心配なゆっきーです!

 

みなさんはメタボリックシンドロームという言葉を聞いたことありますか?

ただ太っている人のことをメタボリックシンドロームというのではありませんよ!

 

メタボリックシンドロームとは?

 

メタボリックシンドロームは、「内臓脂肪症候群」とも呼ばれ、お腹つまり内臓まわりに脂肪が付いた状態に加えて高血圧・高血糖・脂質代謝異常(高脂血症)のうち二つ以上が組み合わさった状態のことをいいます。そしてこの状態は、日本人の死因に多い心臓病や脳卒中などの原因となる動脈硬化を進行させてしまうのです。

そして、下図のようにメタボは特に中高年男性に多いのです。

 

 

皆さんは大丈夫でしょうか?

 

まずはメタボリックシンドロームのメカニズムについて知りましょう!

 

①内臓肥満

肥満には皮下脂肪型肥満内臓脂肪型肥満に分かれます。

 

皮下脂肪型肥満は、お尻や太ももに脂肪が貯まります。下半身の肉付きが良くなる体型から「洋ナシ型肥満」とも呼ばれます。見栄えが悪いだけで動脈硬化は進行しません。西洋人や女性に多いです。

 

内蔵脂肪型肥満は、お腹まわりに脂肪が貯まっている状態で、下半身よりもウエストまわりが大きくなる体型から「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。日本人に多いです。内臓肥満になると、内臓脂肪からアディポサイトカインが分泌されます。このアディポサイトカインが悪いのです!!

 

②アディポサイトカイン

内臓脂肪から分泌されるアディポサイトカインには善玉と悪玉があります。善玉は動脈硬化を予防してくれるのですが、悪玉は動脈硬化を進行させてしまいます。そして内臓肥満になってしまうと、善玉アディポサイトカインの分泌が減り、悪玉アディポサイトカインの分泌が増えるのです…。

 

メタボリックシンドロームになるとこのようなことが起きるのです…。

そして進行すると心臓病や脳卒中などさまざまな病気を招いてしまいます

 

そして、メタボリックシンドロームの最大の危険は、手遅れになるまで症状がほとんどない点にあります。知らないうちに動脈硬化を進行させてしまうのです。恐ろしいですね…。手遅れになる前に健康診断を受けて早期発見しましょう!

また、メタボリックシンドロームの原因は生活習慣にあるので、生活習慣を見直すことも大切です!!

 

次回はメタボリックシンドロームの予防・改善についてです!

 

メタボリックシンドローム e-ヘルスネット 情報提供

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metaboli

野菜ジュースを飲めばメタボ改善につながる!?

こんにちは!ゆっきーです!

野菜をたくさん摂るのって難しい…💦

私は健康のことを考えて朝に野菜ジュースを飲むようにしています✨

私と同じように野菜不足を感じているときや健康や美容のために野菜ジュースを飲む方は多いと思います。でも実際のところ野菜ジュースって健康に効果があるのでしょうか。

そこで今回は野菜ジュースの効用についてご紹介します!

 

野菜に含まれているメタボ予防成分

 

野菜には血糖値の上昇を抑える成分が含まれています。そのひとつが食物繊維です✨食物繊維は魚介類や肉類などの動物性食品には含まれていません。そのため、野菜やキノコ類などから摂取する必要があります。ごぼうや切干大根、カボチャ、筍、ブロッコリーなどに多く含まれています ☻

 

野菜ジュースを飲むと血糖値が下がる

 

日本病態栄養学会誌の2015年第18巻でカゴメ株式会社と城西大学が共同研究し、野菜ジュースには野菜と同じように血糖値の上昇を抑える効果があることを発表しました✨野菜ジュースに含まれる糖質が肝臓での糖の取り込みを促進したり、血糖値を下げるホルモンのインクレチン分泌を促進した可能性が考えられます。特に、食事の30分前に飲むことで効果が高まることが確認されました。また、野菜ジュースを食事中に飲んだ場合は食後の血糖値が速やかに下がることがわかりました。

野菜ジュースはメタボ予防につながるんですね!!

 

野菜は健康にいいと理解しながらも、たくさん摂取するのが難しいですよね💦でも野菜ジュースはとても手軽においしくいただけます。朝起きがけに野菜ジュースをコップ1杯飲むだけでも食後の血糖を改善できるのならいいですよね。

ただし、野菜ジュースを飲み過ぎると糖分の摂りすぎになったりします💦フルーツや砂糖がたくさん入っているものもあるので裏面をよく見て選びましょう。野菜ジュースの効果にばかり期待して飲みすぎるのではなく、バランスの良い食事を摂ることが大切ですよ!

 

参考文献

第18回 日本病態栄養学会 2015年1月