食べ物図鑑 ~果物~

こんにちは。ごみしです。

引き続き、図鑑担当をさせていただきます!

 

今回は果物です。

 

季節 旬の果物
春(3~5月) いちご キウイ 夏みかん
夏(6~8月) 桃 すいか メロン さくらんぼ あんず すもも びわ
秋(9~11月) ぶどう なし りんご 柿 栗
冬(12~2月) いよかん ポンカン 柚子

各果物の旬はおおよそ上のようになりますが、品種や気候によって時期は前後します。

あくまで目安としてください。

 

各季節から1つずつ紹介したいと思います。

 

○春

キウイフルーツ

ビタミンC、食物繊維、ミネラル、ポリフェノールなどが豊富です。

切り口が緑色のグリーンキウイと黄色のゴールデンキウイがありますよね。

両者の違いを紹介します。

グリーン…食物繊維が多く、整腸作用がある。

ゴールデン…甘みが強く、ビタミンCが豊富で、免疫力や抗酸化力が高い。

 

○夏

すもも

皮の部分に酸味と共に抗酸化作用をもつポリフェノールが多くあり、

動脈硬化などの予防に役立ちます。

買うときは、ハリがあり、ずっしりと重みのあるものを選んでくださいね。

青いうちに入手しても、室温においておくと熟させることができます。

生で食べても、煮てコンポートにしても、美味しいですね。

 

○秋

柿が赤くなれば医者が青くなる、と言われるほど栄養たっぷりです。

ビタミンAやC、タンニンが豊富です。二日酔いに効果があります。

柿を切るときには、上の溝に沿って切ると、種にぶつからないそうですよ!

柿をジャムにすることもできます。たまに渋味を持つことがありますが、

乳製品(牛乳、ヨーグルト)などと一緒に食べたり調理すると、

渋みを抑えることができます。

 

○冬

ゆず

ビタミンCが多く、風邪予防の効果があります。

また、皮にも豊かな香りがあるため、汁物や炒めものなどの風味づけに使われますね。

果汁はシロップやお菓子にも利用できますし、皮はオレンジなどと同様にマーマレードにして食べられます。

冬至の日にお風呂に入れてゆず湯をしたことがある方もいるかもしれませんね。

 

 

季節の果物は、その果物が一番おいしい時期です。

お店に何が並んでいるか見て、季節の果物をぜひ味わってみて下さい。

 

 

食べ物図鑑 ~きのこ~

 

こんにちは!ごみしです。

ようやく過ごしやすくなり、秋を感じますね。

秋といえば、

今回はきのこにスポットを当て、いろんなきのこを紹介したいと思います。

 

 

しいたけ

だしも取れて、うまみたっぷりなしいたけ。

選ぶポイントは、

①カサの開き具合が6~8割程度で肉厚

②軸は短めで太い

③カサの裏のひだがきれいな白色であること

です。

 

また、生しいたけよりも干ししいたけの方が、食物繊維、ビタミン、ミネラルといった栄養素やうまみが何倍も多くなります。

干すだけでこんなにも栄養素量が増えるなんて驚きですね。

おいしさがギュッと詰まってますよ!

 

まつたけ

ご存知、きのこの王様ですね。豊かな香りが特徴的です。

選ぶポイントは以下の通りです。

①軸が硬い、短い、丸い

②カサの茶色と柄の白がはっきりしている

③カサの形

カサですが、おいしさ重視ならつぼんでいるもの、香り重視であれば少し開いているものを選ぶとよいでしょう。

また、乾燥が敵なので、保存の際は湿ったキッチンペーパーなどで包んで冷蔵しておくと、味や香りが落ちてしまうのを抑えられます。

 

 

えのきたけ

新鮮なものほど白く、古くなるにつれて黄色みを帯びてきます。

がん、骨粗鬆症、認知症などの予防や腸内環境をととのえる効果が

あるといわれています。

一時期、えのき氷が流行しましたね。

うまみや栄養素を長期保存でき、みそ汁やスープのほか、

炒め物のとろみ付けやお好み焼きなどのタネにも入れることもできます。

 

 

まいたけ

形や歯ごたえが特徴的です。

たんぱく質(肉、魚、卵など)を分解する働きを持っているため、

一緒に料理すると肉などが軟らかくなる一方、茶碗蒸しなどに

入れると、卵が固まらなくなるので気をつけてくださいね。

食物繊維の一種であるβグルカンが豊富に含まれており、

これは、免疫力を高め、身体を守る能力を向上させる働きが

あることで知られています。

 

 

最後にちょっと珍しいものをご紹介します。

キタマゴタケ

キタマゴタケは、全体が鮮やかな黄色をした

卵から出てきたようなかわいらしい形の食べられるキノコです。

特にヨーロッパでは人気が高く、日本ではあまり見かけることはありません。

※毒きのこであるタマゴタケモドキと間違わないよう

注意が必要です。

 

 

食欲の秋に旬を迎えるきのこには、たくさんの種類があります。

毒を持つきのこもあるので、きのこ狩りはおすすめしません。

しかし、この時期はいろんなきのこが旬を迎えてスーパーに出回ります。

ぜひそのおいしさを味わってみてください。

 

 

 

賞味期限と消費期限の違い、知ってますか?

食品表示 賞味期限と消費期限

こんにちは、あかりんです。10月になり少しずつ肌寒くなってきましたね。寒くなると外に買い物に出たくないのでついつい買いだめをしてしまいます。そうすると冷蔵庫がパンパンになりいつの間にか賞味期限や消費期限が切れてしまいます。もったいないですよね。

ところでみなさんも食品を購入する際は、賞味期限と消費期限をチェックされると思いますがこの二つの違いを知っていますか?なんとなくどちらも期限内に食べなければいけないと思われがちですが少し意味が違います!

今回は、賞味期限と消費期限の違いについてご紹介します!

 

消費期限

定められた方法によって保存した場合、「安全に食べられる期限」を示す年月日です。

お弁当、サンドイッチ、生菓子、食肉、生めんなど傷みやすい食品に表示されます。

食品によって異なりますが、だいたい5日以内です。表示をよく確認して、この期限が過ぎたら食べないようにしましょう。

 

賞味期限

定められた方法によって保存した場合、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」を示す年月日です。

スナック菓子、カップ麺、缶詰、卵、牛乳、冷凍食品など消費期限に比べて、傷みにくい食品に表示されます。

賞味期限が過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。

 

 

*どちらの期限も、袋や容器を開けないで、定められた表示方法に従って保存していた場合の安全やおいしさを約束したものです。一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。

 

~おまけ~

期限表示の基本としてすべての加工品には、賞味期限か消費期限のどちらかを表示しなければいけません。しかし、期限表示の省略が認められている食品もあります。

・アイスクリーム類

・食塩

・砂糖

・酒類      など

これらは品質の変化が極めて少ないため省略が認められています!これらの食品を購入する際は見てみてください。

 

賞味期限と消費期限の違いはわかりましたか?意味を正しく理解し、買い物をした際や家の冷蔵庫にある食品をいつまで食べられるか確かめるようにすることで食べ物を無駄にすることが減りますよね。

 

<参考>

改訂4版食品表示検定認定テキスト・初級(2017年)

朝ごはんに何食べよう?

こんにちは、ふうちゃんです!

前回は、朝ごはんはなぜ大事なのかをお伝えしました。

大事だとわかっていても食べないことには始まりません! でも何を食べましょうか😲?

 

まず思い浮かぶのは、パンやご飯でしょうか?

これらの炭水化物は、脳のエネルギーとなる「ブドウ糖」が含まれているので、食事の基本となりますね。

 

めんどくさいし、時間がないからこれだけで…という方もいるかもしれません。

ちょっと待って!コラムですでにご紹介している「食事バランス」を忘れていませんか😨?

(忘れていたり、まだ読んでいないという方はこれまでのコラムをぜひ振り返ってみてください)

 

そうですよね、主食だけでなく、主菜副菜もとりたいところです。

 

主菜といっても、きちんとしたおかずにする必要はありません。

たまご焼きや目玉焼き、さんまやさばの缶詰、納豆などで手軽にたんぱく質をとりましょう。

乳製品の牛乳やヨーグルト、チーズだとカルシウムもとれてさらにいいですね!

 

副菜では、サラダや小鉢で野菜がとれるといいですが、朝から作るのって大変ですよね。

なので、夕食の残り物を活用したり、前もって朝ごはんの分を用意しておくのもいいかもしれないですね。

それも大変だ!という場合は、果物や野菜ジュースでもいいと思います。

ビタミン・ミネラルを補給し、からだの調子を整えましょう!

スープやみそ汁で一品増えると、からだも温まっていいですね。

 

ここまで、理想の朝ごはんを考えてきましたが、毎日絶対にこの食事を続けなければ!というわけでもありません。

副菜がなかったり、主食だけの日もあっていいと思います。

 

実際、わたしは毎日きちんとした朝ごはんが食べられているとは言えません💦

でも「食事バランス」は意識していて、毎日パンだけにならないように気を付けています。

 

学生の頃の食生活は、大人になってもあまり変わらないことが多いです。

なので、今から正しい食事のバランスを知っておき、実践していくことで、未来の自分に正しい食生活を教えておきましょう😉

野菜を食べよう

こんにちは!さつまいもが大好きなゆっきーです!

さつまいもはおいしいだけでなく便秘を解消してくれる効果があるのでよく食べます!

みんなは何の野菜が好きですか?

 

それでは、今回は野菜のお話をします!

 

みんなは一日にどれくらいの野菜を摂っていますか?

野菜の一日の目標摂取量は350gといわれています!

でも量を言われてもどのくらい摂ればいいのかよくわからないですよね^^;

皿の数に直してみると、野菜が入っている料理5皿分と考えていいです。

みんなは摂れていますか?ちなみに若い世代では、2皿分程度も不足しているという結果が出ています。そして、大切なことは摂取量だけでなく、いろいろな野菜を摂ることです。同じ野菜ばかりでなく、旬の新鮮な野菜をバランスよくとっていきましょう!

 

野菜の取り方を工夫しよう

①多くの野菜を摂るためにかさを減らす

野菜はカロリーが少なく、脂肪も少ないのですが、「かさ(体積)」が多いため満腹感を感じやすくなってしまいます。かさを減らすために、キャベツやレタスなどの葉物は電子レンジでチンしたり、蒸したりゆでたりすると食べやすくなりますよ。

 

②ドレッシングをかけすぎない

みんなは、サラダを食べるときドレッシングをかけすぎたりしていませんか?せっかく健康にいい野菜をとっていてもドレッシングをたっぷりかけてしまっては台無しです。そんな時は、レモンなどのかんきつ類を使ってみたり、塩分が少ないドレッシングを使ってみたりしてはどうでしょうか。

 

③旬の野菜を食べよう

野菜には最も新鮮でおいしく食べることができる時期があります。旬の野菜をバランスよく摂ることで、日本の四季を感じながら野菜をおいしくいただきましょう。

そして次回は旬の野菜について紹介していきます。

 

野菜を多くとって体の調子を整え、元気なからだを作っていきましょう!!

 

 

野菜、食べてますか? e-ヘルスネット 情報提供

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html

旬の野菜

こんにちは!さつまいもほりがしたくてたまらないゆっきーです!

さつまいもは秋においしく食べることができますよね!

みなさんは、秋の野菜と言われれば何を思い浮かべますか?

 

今回は、野菜をよりおいしく食べてもらうために野菜の「旬」について紹介していきます。

 

ではまずクイズです!!

もうすぐハロウィンですね!お店などにもハロウィンのグッズがたくさん並べられています!ハロウィンと言われれば何を思い浮かべますか?

このようなカボチャを思い浮かべた人もいると思います。

ハロウィンは10月31日ですが、ではカボチャの旬っていつでしょうか?

答えは下に書いています!見ていきましょう!

 

春(2月~4月)

キャベツ、新じゃが、たけのこ、たらの芽、菜の花、ふきなどがあります。

春キャベツは柔らかくて緑色が鮮やかなのが特徴!生で食べてもおいしいし、ゆでるとさらに甘みが増してさわやかな味わいになります。

春になると土から顔を出すたけのこは、食物繊維たっぷりで便秘を予防してくれます!

 

夏(5月~7月)

枝豆、オクラ、きゅうり、とまと、なす、ピーマンなどがあります。そして、なんとクイズに出てきたかぼちゃも夏が旬なのです!!

クイズの答えは夏でした!意外ですね!正解しましたか?

ニャニズキッチンでは旬の夏野菜を使った簡単レシピをのせているので参考にしてみてください!

では、夏野菜であるトマトを参考に夏とそれ以外の季節ではどれだけ栄養価が違うのかみてみましょう。

トマトにはカロテンという皮膚の健康を保って感染症にかかりにくくしてくれる抗酸化作用をもつ成分が含まれています。

下図は、トマトのカロテン含有量の月別比較です。トマト100g中にカロテンがどれくらい含まれているかを示しています。一年間の平均は364㎍です。最もカロテン量の多い7月では528㎍と平均よりも約150㎍も多く含まれていますね。また、最もカロテン量が少ない11月では241㎍と7月の半分以下しか含まれていません。

トマトって一年中スーパーで見かけますが、含まれている栄養成分は時期によって大きく違うんです。やっぱり旬の時期が、安くて栄養もたっぷりということですね。

秋の野菜(8月~10月)

銀杏、栗、ゴボウ、さつまいも、シイタケ、ゴボウ、里芋、松茸などがあります。

秋野菜を使った料理をニャニズキッチンにのせているので参考にしてみてください。

 

冬の野菜(11月~1月)

かぶ、小松菜、大根、長ねぎ、白菜、ほうれん草、ゆり根などがあります。

ほうれん草は一年中スーパーで見かけますが、実は冬においしく食べられるのですね!ほうれん草には、肌を美しく保ったり、骨を丈夫にしたり、ストレスに強い体を作ったりしてくれるとても有能なビタミンCが多く含まれています。12月には一年間の平均値の倍の量も含まれているのです!

 

みなさんもぜひ旬を楽しんだ食事をしてみてください!料理から季節を感じることができますよ!

<参考>

旬を取り入れた食生活(春・夏)-e-ヘルスネット-厚生労働省

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-020.html

旬を取り入れた食生活(秋・冬)-e-ヘルスネット-厚生労働省

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-021.html

朝ごはんってそんなに大事?

朝ごはんはパン派のふうちゃんです!

あなたはごはん派ですか?パン派ですか?

人によって違っていておもしろいですよね☺

 

もしかしたら「今日食べてない!」という人もいるかもしれません。

よく朝ごはんは大事だから食べましょうという話を聞きませんか?

それはなぜなんでしょう…。

今回はそのお話をしたいと思います!

 

もし朝ごはんを食べないと体はどうなるんでしょうか。

朝起きたときって頭がぼーっとしていませんか?

これは寝ている間に「ブドウ糖」が使われて足りなくなってしまっているからなんです。

 

脳のエネルギー源は主に「ブドウ糖」で、「ブドウ糖」は体内に大量に貯蔵しておくことができないので、すぐに不足しています。

つまり夜の間何も食べなかった朝の脳は、エネルギーが不足している状態にあり、このままだと考えたり、記憶したりするときに使うエネルギーが足りないことになります。

 

朝の授業から集中するために、朝ごはんは大切なんですね😉!

 

また、人間には1日単位の体内時計があって、光と関係して体温やホルモン量が変動するようになっています。

しかし、光だけでなく、食事によってもからだのリズムは変わるので、朝ごはんを規則正しくとることで、脳に「朝がきた」という信号が送られて、体内時計がリセットされます。

 

つまり、朝ごはんは1日のリズムを作る役目にもなっているんです!

 

最後に、「体型を気にして朝ごはんは食べていない」という方はいないですか?

私も体型は気になるところですが…、朝ごはんを食べないと基礎代謝が下がるため、肥満は朝食欠食者に多いことが報告されています。

そのため、1日3回の食事を規則正しく食べることがやっぱりいいんですね。

 

朝はしっかり朝ごはんを食べてからだを起こし、1日を有意義に過ごしていきましょう😎!

 

次回は、朝ごはんの内容についてです~!

 

<参考>

農林水産省/めざましごはん/朝ごはんをたべないと?

http://www.maff.go.jp/j/seisan/kakou/mezamasi/about/about.html

 

農林水産省/確かめよう!自分の一日/朝がイチバン

http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/oneday/morning1.html

 

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康・栄養科学シリーズ 基礎栄養学」

 

 

妊婦ってどのくらい栄養が必要?

妊婦ってどのくらい栄養が必要?

 

我が家の犬は食べるのが速すぎて、少し心配になるふうちゃんです!

しっかり食べてくれるのは嬉しいですが、もう少し味わってほしいものです笑

皆さんは味わってしっかり食事を摂っていらっしゃいますか(^.^)?

 

妊婦や授乳期では、自分だけでなく赤ちゃんのための栄養が必要ですよね。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」では、妊婦・授乳婦の付加栄養量が示されています。

 

エネルギー、たんぱく質、n-6系・n-3系脂肪酸、ビタミンA・D・E・K・B1・B・B・B12・C、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン… 

と多くの栄養素について付加栄養量が示されています。

 

これは大変そうにも見えますが…

食事量が増えると、それに伴い他の栄養素量も増えるため、すべてを意識して摂る必要はありませんが、特に意識して摂っていただきたいものについてご説明します!

①エネルギー

まずは食事量を増やし、エネルギー摂取量を増加させましょう。「妊産婦のための食事バランスガイド」やこれまでのコラムを参考にしてみてください。

胎児の発育、胎盤・羊水などの胎児付随物、母体への脂肪蓄積、循環血液量の増加のために必要となります。

 

② 鉄

妊娠中は循環血液量が増加し、出産予定日近くでは、非妊娠の40~50%も増加しています。また妊娠中期以降に胎児・胎盤の鉄の必要量が増し、鉄が欠乏すると、胎児への鉄蓄積が不十分となる恐れがあります。

貧血対策についてのコラムがあるので、それを参考にしてくださいね。鉄分摂取による、ビタミンAの摂り過ぎには注意というお話もありましたね。

 

③ カルシウム

付加栄養量はないんですが、カルシウムは不足しがちなので、意識して摂る必要があります。妊娠後期に胎児へカルシウムが蓄積し、不足していると母体のカルシウム量が減少するおそれがあります。

 

④ 葉酸

細胞の分化に重要な役割を果たしており、細胞分化の盛んな胎児にとって、葉酸は必要不可欠です。妊娠前や妊娠初期に特に摂取が望まれていますが、妊婦・授乳婦全体で摂取が必要となります。

 

食事のときに、これらの栄養素に特に注目していきましょう!

 

 

参考:健康・栄養科学シリーズ 応用栄養学 / 国立健康・栄養研究所

 

脂質異常症を防ぐ食事!①

気が付くと、もう10月、秋になりましたね!厳しい暑さが無く過ごしやすくなりましたが、美味しいものが多すぎて太る~とたまちゃんの友達は嘆いていました。

なぜ、太るといけないのでしょうか?服が入らなくなるから?違いますよね!!体の健康のためです。脂肪が体につきすぎてしまうと脂質異常症という動脈硬化などに繋がる恐ろしい病気になってしまいます。

今回はそのような病気「脂質異常症」について解説していきます!

脂質異常症とは早朝(10時間以上の絶食後)の空腹時の静脈採血において

・LDL中のコレステロール(悪玉コレステロール)

・血清トリグリセライド(中性脂肪)        

・HDL中のコレステロール(善玉コレステロール) が低い

以上3つのいずれかが認められる場合で、高脂血症も含んだ広い表現法です。

 

脂質異常症の発症には遺伝的要素によるものと、他の病気や薬物が原因となるもの、食事や運動不足などの生活習慣が基になって発症する3つのタイプがあります。この病気の恐ろしいところはほとんど自覚症状がないことです。そのため対策を講じないまま放置することになり結果として、動脈硬化の進行が進んでしまうことです。そしてあるとき、突然、心筋梗塞や狭心症、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症などの極めて重い血管病となって現れるのです。

このような状態にならないように、私たちにできることは食事と運動不足解消といった生活習慣の見直しです。ここでは、食事を中心に見ていきましょうA

①主食について

身体のエネルギー源として主食にあたる穀物をきちんととることは大切で、1日の摂取エネルギーの約半分は穀類からとるよう心掛けましょう。ごはん、パン、麺はどれを選んでも構いませんが、チャーハンとラーメンを同時に食べるなど食べ過ぎは厳禁です!ごはんは消化吸収がゆっくりで太りにくいのでおススメです☆

最近は炭水化物ダイエットという言葉が広まり、炭水化物が悪者のように扱われていますが実は、1日の摂取エネルギーの50~55%を炭水化物でとると死亡率が最も低いという研究結果があります。うわさやデマの情報には十分注意が必要です。

②主菜について

肉類には必須アミノ酸を含む良質タンパク質食品なので、太るからと極端に制限するのではなく、脂肪を取らないように脂身や皮を省くなどの工夫をして食べましょう!赤身肉なら1日の目安量は60~80gです。レバーやモツなど内臓ではコレステロールが多く含まれるので高コレステロールの人は避けましょう!

魚介類は良質タンパク質の供給源です。魚の脂肪に含まれるEPAやDHAという多価不飽和脂肪酸はコレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)を下げてくれます。特にハマチやサバ、イワシなどの青背の魚にはEPAやDHAが豊富なので普段の食事では肉より魚の回数を増やすことをおススメします。新鮮な脂の乗った旬の青背の魚は、白身魚に比べエネルギー量が2~3倍あるので食べすぎには注意です!

 

大豆は低脂肪、植物性の良質タンパク質食品で、動脈硬化対策には欠かせない食品です。その理由は、抗酸化物質のイソフラボン、サポニン、ビタミンEと食物繊維、リノール酸などコレステロールを下げる成分をふくんでいるからで、脂質異常症の人には毎日何らかの形で食べてほしい食品です。1日の適量は豆腐なら1/3丁、納豆なら1パック、油揚げなら1/3枚ほどです。

 

元気な体でも実は恐ろしい病気が潜んでいる事もあります。そんなことにならないように日々の食事に気を使って健康を保ちたいですね。次回は副菜やその他食品について解説するのでお楽しみに♪

 

<参考>

「Dietary carbohydrate intake and mortality: a prospective cohort study and meta-analysis」 www.thelancet.com/public-health Vol.3 September 2018

 

「健康21シリーズ⑮ 脂質異常症 コレステロール・中性脂肪が気になる人の食事」

女子栄養大学出版部

食欲がないときの食事の工夫

最近暑さがやわらいで一番好きな秋が近づいてきたのでルンルンしているたまちゃんです。秋といえば、食欲や読書、紅葉など楽しいことがたくさんありますよね。私の友達も秋はおいしいもの多すぎて太るし困る~と嘆いていました。でも、きっとそれは若い証拠!とプラス思考に考えましょう(^^♪

高齢になるとだんだん食欲もわきづらくなって食べる量が減っていくという話を聞いたことある人は多いと思います。この話は本当なのでしょうか?

前回の高齢者の食事の工夫に引き続き今回も高齢者の食事、とくに食欲についてお話していきたいと思います☆

本当に歳を取ると食欲落ちるの?と思う人もいるかもしれません。加齢により食欲が減退するというのは事実です!!!この理由は、運動量や筋力の低下、入院や一人暮らしなどからくる心理的な影響、味覚や嗅覚の低下、視覚の低下、口腔の状態など様々な原因があります。そう考えると当たり前に食欲がわくことって幸せですね(*‘∀‘)

食欲がないから食べないでいると、もちろん元気がなくなってしまいます。だから食欲が低下しても食べやすくする工夫が必要となります。

 

✓運動量や筋力の低下は家に引きこもりがちになると起こってしまうので1日のうちこの時間は散歩する、掃除して体を動かすなど日課にすることが望ましいです。

 

✓心理的な影響からくる食欲不振を防ぐためには、お友達やご近所の仲間と食事をしたり、時には外に食べに出かけたりし楽しんで食事をとることが大切です♪

 

✓味覚や嗅覚の低下により塩分や脂っこい味付けになる恐れがあります。対策としてお酢や香辛料を使ったり、ネギやハーブなどの香味野菜をうまく使ったりすることで味にメリハリをつけましょう☆

 

✓歯で噛んで食事しますが、入れ歯が合わなかったり、歯肉炎だったりなど口腔に問題がある場合は食事がうまくできません。ですから、自分の口に合った入れ歯を使用し、定期的に歯科検査を受け、歯を丈夫に保つことが望ましいです!!

 

私たちはみんな歳を重ねていくので、当たり前のように口から食事をとれる元気な体を維持できるように体を守っていきましょう!(^^)!

 

<参考> 健康長寿ネット

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/koureisha-shokuji/shokuji-katsudou.html